2008.06付けで保存していた記事があった。
「初段の昇段審査に向けてのサーキットを間近で見た。
普段の稽古でも見たことはあるけれど
予備審としてのサーキットは違った。
時間配分と体力、そして気力。
遠くからでもピリリとした空気感が伝わってくる。
少年部の稽古に目を移している間も
一定のリズムが道場に響き、
もくもくと続けられている事が分かる。
サーキットを終えた体からは
滴り落ちる尋常じゃない程の汗。
ボロボロに見える(ごめんね)体から汗を拭くと
通常の稽古に戻る。
・・・凄いぞ!
がんばれ!北斗! 」
「北斗」くん、頑張っているかい?
あれから丸一年。
春にOくん、Mくんと共に巣立ってしまったけれど
三人とも道場で見せていた時と同じ笑顔で
楽しい日々を送っていると信じています。
みんな元気でやってますか?
「初段はどうして初段というのか知ってるかい?
ここから初めるという”初”段なんだよ。」
以前師範からそう教えて頂いた。
黒帯 ここからがスタート
「黒帯を取るまで」が目標になりがちだけど
黒帯を締めて初めて立てるところ。
これは締めた者だけがわかる事なんだろう・・
千日を以って初心とし、万日を以って極みとする
極真の意味が重い。
本日二名に黒帯が渡された。
近くで見せてもらったが
黒帯はとってもカッコよかった。
そしてとてもよく似合っていた。
途中、師範が審査を止められた。
相手をしていたKさんに向かって
「お前は落としたくないのか!」
「落としたくなくて八百長するつもりか!」
大学で切磋琢磨している二人。
決してそういうつもりはないと思うし
私にはそうは見えなかったけれど
師範の目から見ると
Kさんはもっと出来るはずという思いと
切磋琢磨している仲間だからこそ目一杯の相手を
という気持ちではないかと勝手に想像する。
(師範に聞いた訳ではないので想像です)
そして次に茶帯を目指す弟子達への
エールだったのかもしれない。
「鬼の茶帯」と聞いたことがあるけれど
(鬼にならなければ黒帯にはなれないという意味で
それくらい厳しい稽古を積むという事)
茶帯になるのにも自分と向き合う稽古がたくさんある。
道場の隅で黙々と行っているサーキットも然り。
茶帯には程遠いけれど
少年部達にもきっと伝わるものがあったと思う
・・・あって欲しいなぁ
組手を休んだ息子と話をしていた師範が保護者席へ
「医者には行ったの?」
外科でレントゲンを撮り骨に異常はなく打撲と言われた事と
痛み止めの薬と冷湿布を貰って貼っている事を話す。
「ダメだよ、そんなんじゃぁ。
アレ(息子の足)は神経が怒っているんだから
暖めてやらなきゃ何年経っても痛みは治らないよ」
温湿布をするよう話される師範に
風呂に入ると気持ちがいいと言った息子の言葉を伝えると
「そうなんだよ。
ある程度迄は体が知ってるから体の言う事を聞かなくちゃ」
体を治すには血液の働きも大切で
暖める事によりそれを活発にする。
腫れ上がるのを止める為に冷やすのであって
日にちが経ってから冷やしてはいけないと教えて頂いた。
もう2ヶ月になる痛みに貼っていた冷湿布。
病院に行ってからは朝晩欠かさず貼っていた。
知識がなく長引かせてしまった。
ごめんね、息子。
そして・・・
足が痛い→組手が出来ない→サポーターを持って来ない
こういう息子に
「足を使わない組手も沢山できるんだから
ちゃんと持って来い。受け捌きは大事なんだよ。
少年部を受けて来い!」
といって道場へ送り出し、その場に残った師範は
「稽古で”折れない自分”を作るんだよ。
”(心が)負けない自分”が大事なんだよ」
と話して下さった。
稽古を見ているだけの私達には言葉で教えて頂けるが
当の本人達にとっては
稽古を通していつか自分で気付いていくもの
気が付いたときに身に付いているものなんだろうなぁ。
頑張れ!
お兄ちゃんと一緒に入門したAちゃん。
4歳ほやほやのその子のなんて可愛いこと。
物怖じせず可愛い笑顔でちょこちょこ動く。
水分補給にきた茶帯の先輩をちょんちょんと突き
「なあに?」
「うふふふ♪♪」
「どうした?」
「えへへへ♪♪」
笑顔だけ振り撒いて道場の中へ。
それを見てる保護者席もほんわか笑顔。
道場へ入るときもきちんと十字を切って入っていく。
ちっちゃくて一丁前なのが本当に可愛い。
ずっと一緒に稽古していたような雰囲気で
楽しそうに稽古に取り組んでいる。
Aちゃん、明日も頑張ってね♪