対象者は少年部2名
稽古が終わり整理運動の時間に、道場の隅で正座で挑む小学男児君。
時々上を仰ぎ、小声でブツブツ呟いて 一生懸命取り組んでいる。
同じ道場内で行われていた整理運動が終わり、当然の流れで
「一つ、我々は・・」
道場訓が始まった。
おいおいっっ・・・
そう思いながら小学男児君を見ると、先ほどと変わらぬ姿勢のまま。
道場訓が始まったことにすら気がついていないようだ。
絶好のチャンスにいつ気がつくんだろうと指導員と少学男児君を交互に見ていた。
書き終わってから気がついた小学男児君。
慌てて両手で耳を塞いでいる。
笑ってはいけないが、律儀な少年男児君がいじらしくて可愛らしくて・・面白い。
ついつい「ズルしてませんって言うてやるけん大丈夫よ」と口出しをした。
耳を塞いで悶絶していた少年男児君は手を離し「よかった~」と笑顔。
本気でホッとした様子に、こっちも笑顔。
帰り際、指導員と話をしていた少学男児君。
「~。わかった?」
「はいっ!」
「・・・じゃなくて?」
「せいっ!」
「じゃなくて?」
「・・・押忍」
我慢できずに吹き出してしまった。
小学男児君、君は最高です♪
お兄ちゃんと一緒に入門したAちゃん。
4歳ほやほやのその子のなんて可愛いこと。
物怖じせず可愛い笑顔でちょこちょこ動く。
水分補給にきた茶帯の先輩をちょんちょんと突き
「なあに?」
「うふふふ♪♪」
「どうした?」
「えへへへ♪♪」
笑顔だけ振り撒いて道場の中へ。
それを見てる保護者席もほんわか笑顔。
道場へ入るときもきちんと十字を切って入っていく。
ちっちゃくて一丁前なのが本当に可愛い。
ずっと一緒に稽古していたような雰囲気で
楽しそうに稽古に取り組んでいる。
Aちゃん、明日も頑張ってね♪
道場生のお兄ちゃんのお迎えで顔見知りだった妹ちゃん。
今日は空手着を着ていた。
ずっと空手を習いたかったという妹ちゃんは
何事も食いつくように一生懸命に稽古をしていた。
休憩で戻ってきた妹ちゃんと目が合った。
「似合うねぇ」と声をかけると
嬉し恥ずかしなとても可愛い笑顔。
時間が空くと習ったばかりの蹴りや突きをしている。
ピョンピョン跳んだり腕を回したりと
やっと習えるようになった空手を
めいっぱい楽しんでいるよう。
道場の中ではお兄ちゃんの他に知り合いはいない。
だけど寂しそうな様子は微塵も感じられず
一人ぽっちの休憩だって楽しそうにしている。
楽しくてたまらないという気持ちが
見ている方にも伝わってくる。
日々の稽古が当たり前になってくると
こういう気持ちを忘れがちだけど
今日は妹ちゃんのおかげで思い出した。
妹ちゃん、ありがとうね。
さて、どうやって息子たちに思い出してもらおうかな・・・
先輩、好きですか?
名前、覚えていますか?
白帯を締めていても年上ならば「先輩」です。
「○○先輩」と呼ぶようにしましょう。
佐世保道場の先輩はいい人ばっかりです。
きっと好きになれる先輩だと思います。
そして先輩も必ず名前で呼んでいるはずです。
保護者の方も帯などで名前をチェックして
子供と道場の話をする時に名前で呼んでみてください。
今以上に親しみも沸き、今以上に頼りになると思います。
何より、空手がますます好きになると思います。
卒業シーズンは、巣立っていかれた先輩を思い出します。
元気ですか?